クラス分けパラリンピックに向けたクラス分けの道のり
国際大会での
クラス分けの流れ
国内競技団体の指導、助言の下、練習に取り組み、国内の競技会や記録会で成績を残すと国際大会への道が開けます。いよいよ国際大会に出場となると、その競技の国際競技団体が実施する国際クラス分けを受ける必要が出てきます。国際大会でのクラス分けでどんなことが行われるか、気を付けなければいけないポイントはどこか、見ていきましょう。
01オンライン申請 |
医学的診断情報(MDF)の作成国際クラス分けを受けるには、まずMDFの作成が必要です。
![]() クラス分けは多くの場合、競技会に合わせて競技会場で行われます。どの大会で、いつクラス分けを受けるかは国内競技団体と相談しましょう。 |
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02クラス分けルーム |
クラス分けルームの中で、インタビューや機能評価などの評価セッションが行われます。 ①インタビュー
![]() ②機能評価障がいの程度などを評価します。 ![]() ![]() ![]() |
03練習場・サブコート |
③技術評価機能評価が終わったら、次は競技動作を評価します。
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04競技会場 |
④観察評価競技によっては実際の試合中の様子を見る観察評価も行われます。 ![]() |
05決定 |
競技クラスの決定![]() |
クラス分けを行う「クラシファイア」とは?
国際競技団体による研修を受けて認定されます。
- 医師や理学療法士などの障がいの専門家
- 元コーチや研究者などの競技の専門家

クラス分けを脅かすIM
(意図的不実表示)
意図的不実表示はクラス分けのドーピングとも呼ばれる極めて深刻な違反です。次のような行為や振る舞いなどのクラス分けを欺く行為が認められると、出場停止処分が科せられる可能性があります。
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偽造した診断書を提出する
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パフォーマンスを低く見せる
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疲れ果てた状態で
クラス分けを受ける -
新しく始めた薬を申告しない
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クラス分けパネルに協力しない
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他人のこうした行為を
そそのかす、手助けする
深刻な場合は
生涯出場停止の処分の可能性
メッセージ

日本パラリンピック委員会
河合純一 委員長
障がいに合わせて器具を使ったり工夫したりしながらスポーツを楽しむことができるのがパラスポーツの素晴らしさです。
しかし、競技としてのパラスポーツの頂点であるパラリンピックでは、障がいの種類や程度によって出場できる競技や種目が決められています。そして、競技ごとに決まったルールでクラス分けをして、同じクラス同士が一緒に競技をすることで、公平・公正に競い合うことを実現しているのです。
パラリンピックを目指したいと思うアスリートは、自分の障がいに合った競技、種目を選ぶ必要があります。そのためにまず、クラス分けを受けて自分のクラスを知ることが第一歩になります。コーチや関係者と相談の上で国内のクラス分けを受験し、そして国際のクラス分けを受験する。パラリンピックへのパスウェイにおいて、クラス分けは世界への重要なステップのひとつです。
目標とする世界最高の舞台、パラリンピックへ……クラス分けからその道がスタートします。がんばっていきましょう!